発達障害の中には、2次障害に悩まされている人もいますが、
2次障害というものを知らない人も多いのではないでしょうか。
発達障害である自閉症スペクトラムの子供を育てる私が、
発達障害の2次障害の症状や対処法について紹介します。
発達障害とは?
- 自閉症スペクトラム(従来の自閉症・アスペルガー症候群を含む)
- ADHD(注意欠陥多動性障害)
- LD(学習障害) などがあります。
育て方やしつけが問題ではなく、生まれつきの脳の機能障害です。
日常生活や社会生活でつまずきが出ることが多く、
様々なつまずきにより、本人も周囲も困りごとや
悩みを抱えることになりがちです。
困りごとや悩みは成長と共に変わっていきます。
参考記事:自閉症スペクトラム障害の子を持つ私が病気や症状について紹介します
発達障害の二次障害とは?
発達障害の子供に適切な対応をしなかったり、
早期発見出来なかったりすると、
本来抱えている発達障害の困難さとは別の
2次的な問題が生じることを「2次障害」といいます。
2次障害には、自己肯定感の低さ
(自信のなさ、劣等感を感じている状態)や、
ストレスがきっかけとなります。
- 自傷行為(自分を傷つけること)
- 壁や床に頭を打ち付ける。
- 他傷行為(他人を傷つけること)
- 他人に噛みつく。髪の毛を引っ張る。
- うつ病
- 不登校
- 引きこもり
- いじめ など
2次障害には、理解と支援が必要です。
無理にやらせたり、怒鳴ったりすることはよくありません。
発達障害の子供に寄り添うことが大切になります。
うつ病の場合、自殺願望が高くなることがあるため、
特に注意が必要です。
2次障害になってから対応するよりも、
まず2次障害になる原因を無くし、
2次障害にならないことが大切です。
私の子供は、自閉症スペクトラムだと診断された頃は
よく壁に頭を何度も打ち付けたり、
家族の体を噛んだりしていました。
大人が「やめて」と言ったり、興味を引くためにも
期待してやっていたようで、医師に相談をして
無視をする方法を試した所、
自傷行為や他害へ無くなっていきました。
参考記事:うちの子が自閉症スペクトラム障害?特徴的な赤ちゃんの症状8選
発達障害の二次障害と早期発見の重要性
発達障害に早く気付き、適切な支援や対応を行うことで、
子供の困りごとやストレスを軽減することが出来ます。
大切なのは、発達障害の対応を適切に行って、
2次障害を引き起こさないということです。
発達障害に気付くのが遅れると、
支援が遅れてしまいます。
支援が遅れると、子供の困りごとやストレスが増えて、
2次障害が起きる可能性があります。
そのため、発達障害を早期に発見して診断を受けて、
対応するということが大切です。
発達障害の二次障害への7つの対処法
- 些細なことからまず褒めて、自信を付けて自己肯定感を高める。
- 家族や周りの人が自己肯定感を低くするような声掛けをしない。
- ストレスを減らす。(運動などの好きなことや休息を取る)
- ストレスを回避する方法を学ぶ。
- 病院を受診して、正しい対応について学ぶ。
- てんかんや多動、パニック障害の場合には、医師の判断により、薬を使用することも。
- 自傷行為には頭をクッションなどでガードしてケガをしないようにする。
発達障害の子供は褒められるよりも
怒られる機会が多いため、
自己肯定感が育みにくくなっています。
些細なことでも褒める機会を増やし、
自己肯定感を高めるようにすることが大切です。
褒められることは自分を認めてもらえることにもなり、
自分を受け入れられているという安心感を得られます。
また、子供の話を聞いたり、
親子のスキンシップを増やしたりすることで
ストレス発散することが期待出来ます。
私も子供がイライラしていてストレスを感じている時には、
きちんと向き合うことが大切だとは分かっていますが、
なかなか難しいです・・・。
思わず一緒にイライラしてしまうことがあるので、
治したいところです。
参考記事:自閉症スペクトラムの特徴は3歳までに現れる?見逃せない特徴7選
最後に
- 2次障害=本来抱えている発達障害の困難さとは別の2次的な問題が生じること。
- 発達障害そのものを早期発見・早期治療して、2次障害を起こさないようにする。
- 必要な場合には医師に相談して薬を利用しよう。
- 2次障害が起きたら、対処法を試してみよう。
発達障害の子供たちは、日々大変さを感じています。
子供に向き合うことや、
発達障害の特性に合わせた対応をすることで、
2次障害を防ぐことは出来ます。
もし、2次障害が起きた場合には、
医師などに相談するなど早期に解決することも大切です。