小学校に入学してから、気付くことが多い学習障害。
実は、発達障害のひとつです。
字を書くこと・本を音読することなどが
うまく出来ないということはありませんか?
もしかしたら、勉強が嫌いだったり、
怠けていたりするわけではなく、
学習障害かもしれません。
発達障害の子供を持つ私が、
学習障害について紹介します。
学習障害(LD)とは
発達障害には、自閉症スペクトラム、アスペルガー症候群、ADHD、学習障害(LD)があります。
それぞれ、特徴は違いますが、
発達障害は脳の機能障害です。
親の育て方やしつけが問題で
おこるわけではありません。
学習障害とは、知的発達の遅れはないが、
聞く・読む・話す・書く・計算する・推論するなどの能力の中で、
特定の能力の取得と使用に、著しい困難を示すことです。
6つの認知する能力の障害です。
特性は一人ひとり異なります。
特定のことだけが出来ないので、
努力不足や怠けているなどと、誤解されることが多く、
小学校の入学をきっかけに気付く人が多い発達障害です。
学習障害の6つの特徴
聞く
- 会話が理解出来ない
- 文章の聞き取りが出来ない
- 単語の聞き間違いが多い
- 長い話が苦手
- 長い話に集中出来ない
- 言葉を復唱出来ない
読む
- 文字や単語を発音出来ない
- 間違った発音をする
- 文字や単語を抜かして読む
- 読むのが遅い
- 文章の音読は出来るが、意味が理解出来ない
話す
- 筋道を立てて話せない
- 文章になると上手く話せない
- 話に余計なことが入ってしまう
- 言いたいことを上手く話せない
書く
- 文字が書けない
- 誤った文字を書く
- 単語が書けない(間違えて書く)
- 単純な文章しか書けない
- 文法の間違いが多い
- 鏡文字を書く
- 文字のバランスが悪い
計算する
- 数字の位が理解出来ない
- 繰り上がりや繰り下がりが理解出来ない
- 暗算が出来ない
- 九九を暗算しても計算に使えない
推論する
- 算数の応用問題や図形問題が苦手
- 因果関係の理解や説明が苦手
- 長文読解が苦手
- 直接示されていないことを推測するのが苦手
学習障害の多くはディスレクシア(読み書き障害)の
問題を抱えています。
学習障害とADHD、学習障害と自閉症スペクトラムを合併することが多く、
また学習障害の子供は運動が苦手だったり、
手先が不器用だったりすることが多く、
子供同士の遊びなどでも、からかいやいじめの対象に
なることがあるので注意が必要です。
参考記事:自閉症スペクトラムの走り方が特徴的な理由にはワケがある!?
苦手を克服するために試したこと
私の子供の場合、特に聞く・話す・書くということが苦手です。
聞く=会話の聞き取りや理解が難しく、集中力もないため、長い話が苦手。
話す=言葉の遅れがあり、筋道を立てて話せない。自分の気持ちを話せない。
書く=手先の不器用さと空間認知が難しく、マスの中に文字をバランス良く書けない。
試してみた方法
- 公文に通って、文字や数字に慣れさせる。幼稚園の時から、集団で勉強する体験をした。
- 公文で迷路や文字、数字のなぞり書きを繰り返すことで書くための手の力をつけた。
- 家では本の読み聞かせを行い、本や文字への興味を持たせた。
- 手先の不器用さの克服のため、同時に2つの動きをする運動をさせた。(縄跳び、鉄棒など)
- 文章問題が苦手なため、文章を一緒にゆっくり読んであげた。
小学校1年生の現在、
勉強で小さなつまずきがたくさんあります。
ですが、小学校の担任の先生の協力もあり、
学校で勉強を楽しめているようです。
小学校では、問題に正解するとシールが貰えるということで、
意欲的に参加しています。
繰り返し練習することで、
苦手は少しずつ減ってきています。
最近は文字に興味があるようで、
テレビ番組を見る時には字幕をつけて見るというのを
自分からやり始めました。
聞こえた音と文字を一緒に確認出来る所が好きなようです。
参考記事:発達障害の子供を公文(くもん)に通わせる私が親の本音を紹介します
まとめ
- 学習障害は発達障害のひとつ。
- 学習障害とは、知的発達の遅れがないが、聞く・読む・話す・書く・計算する・推論するなどの能力の取得と使用に著しい困難を示すこと。
- 学習障害とADHDと、学習障害と自閉症スペクトラムを合併することが多い。
- 学習障害はサポートにより、困難さを和らげることが出来る。
学習障害の場合、様々な問題が現れ、
本人も周囲も悩みやつらさを抱えることになりがちです。
更に、成長に伴い悩みやつらさは変わっていきます。
周囲の人が適切の対応を行うことで、
本人の困難さを減らすことが出来るので、
そのためにも、学習障害の特徴や本人の困難さを
理解することから始めましょう。